UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:丸山浩二)と上智大学(東京都千代田区、学長:曄道佳明)は2023年3月7日、2014年に締結した産学教育連携契約(アカデミックパートナーシッププログラム 以下APP*1)の3回目の更新契約に調印しました。
グローバル化牽引型大学として広く知られる上智大学は、UDトラックスとの産学教育連携を通じて将来のキャリアを考える機会を提供し、グローバルに活躍していける人材の育成を目指します。一方、UDトラックスは、学生のキャリア形成の一助となるべく、グローバル企業の活動を学習・体験するプログラムを提供します。また、くるまづくりの楽しさやグローバルに展開する商用車メーカーのスケールの大きいビジネスプロセスを伝えます。
2014年3月から上智大学と当時当社の親会社であったボルボ・グループとの間で締結された3年間のプログラムは、現契約が2023年3月末で終了することに伴い、このたび上智大学と契約を更新することで合意しました。なお、2021年4月の親会社変更に伴い、現契約は上智大学とUDトラックス間の契約に変更されています。
当プログラムは、①UDトラックスの社員が講師を務める授業科目の秋学期での講義、②夏期インターンシップ、③奨学金制度を柱に構成されています。
2022年から2023年にかけての大学の秋学期の講義では、当社のビジネスモデルを基にグローバル企業のモノづくり全体のプロセスについて、全14回の講義を実施。当社を一つのグローバル企業の例として学び、学生がキャリアの可能性と機会を知り、企業と社会へ貢献するモチベーションを高めるねらいのもと、経営戦略の策定からプロセスフローに沿って各部署がどのように連携しているのかについて当社社員が講義を行いました。
また、夏休みの期間2~3週間にわたり実施する夏期インターンシップでは、2022年は5名の上智大学生が参加しました。実施部門は開発・IT・人事など多岐にわたり、業務体験のみならず、プレゼンテーション能力を高めるため、他インターン生や社員に向けたプレゼンテーションの機会も設けました。
さらに将来、グローバル企業等での活躍を目指す意欲のある学生を支援することを目的に全学部を対象とした奨学金制度のもと奨学金を給付し、グローバル人材の育成に寄与しています。
こうした一連の活動がUDトラックスおよび上智大学双方に評価され今回の契約更新に至りました。新しいプログラム期間も3年となります。(契約期間:2023年4月1日から2026年3月末まで)
調印式に出席した上智大学の曄道佳明学長は次のように述べています。
「上智大学では、教育の質や研究のレベルで世界の土俵にあがることが問われる時代にあって、真の国際性を有する大学としてあり続けていくために、つねに新たな展開を目指しています。
グローバルスタンダードを標榜しつつ、そこを突き抜けて完全に世界と伍する大学として、今後も発展を遂げたいと思っております。産学の連携で学生への機会を提供いただいたり、情報や意見を交換したりできるパートナーがいるというのは大学にとって本当に心強いものですので、UDトラックス様とは今後も長くこの連携関係を続けさせていただければと思っております」
またUDトラックス代表取締役会長の袴田直人は、
「2014年にスタートしたAPPの3回目の更新を、迎えることができて大変嬉しく思っております。
企業において最も重要なのは人材です。人の競争力は、会社の競争力の源泉になります。これから我々のビジネスや世界にとって、大きな環境や事業の変化が間近に近づいています。それを乗り越えるために、多様な人材によるビジネスの推進の重要性がますます高まると考えております。我々が直面しているグローバルベースのビジネスの実態・変化を学生の皆さんにもお伝えして、上智大学からグローバルベースでの人材が多く輩出できますよう我々も今後連携させていただきたいと考えております」と語っています。
調印式は、上智大学 四谷キャンパスにて行われました。
注釈
*1) Academic Partnership Program